• 2022年4月に登場した Dell の13型ビジネスモバイルノートパソコン
  • 1kg以下の軽量を目指したアジア向けモデル。第12世代 Core の低電力CPUを搭載
  • AIによる最適化など Dell 独自の技術と、手触りの良い外装を持つ
New Latitude 7330 Ultralight

こんな人にオススメ!

  • 持ち運びやすいビジネスノートを探している方
  • 14型でもちょっと大きいと思っている方
  • スペックより使用感重視の方
このレビューは実機の貸出を受けて作成しており、リンクにはアフィリエイトが含まれています。
レビューは公正に、忖度なく行っております。

Dell の日本向け軽量ノート

Dell(デル)と言えばビジネス用パソコンの分野では世界的な定番であり、老舗である。
レノボやHPと競っている「世界トップ3」のメーカーの一つであり、その技術力と開発力の高さは言うまでもない。

そんな Dell だが、軽量ノートパソコンの分野では後れを取っていた。
日本や中国では重さが1kgを越えるかどうかがビジネスノートPCの評価の目安となっているが、アメリカはそこまで軽量化・小型化が重視されないし、そもそもヤード・ポンドの国なので、キログラムという単位を基準としていない。

そんな Dell が1kg以下を目指したビジネスノート。
それが今回レビューする「New Latitude 7330 Ultralight」である。
つまり本機は、最初から世界市場、特に日本を中心とするアジア圏をターゲットとしている。

New Latitude 7330 Ultralight

約970gという軽量に加え、有線と無線のマルチ接続、1時間で80%までの急速充電、利用状況を元に動作を最適化する学習機能など、Dell 独自の技術が多く盛り込まれている。
CPU も第12世代 Core を搭載、接続端子も USB4/Tunderbolt4 を左右に備える最新型だ。

ただ、CPU は省電力型(Core i5-1235U)で、メモリは8GB、ストレージは256GBと、軽量化実現のために全体のスペックは控えめである。
その一方で定価は35万円以上と、コストパフォーマンスは正直言って良くない。

しかし価格については、WEBからの購入なら約85000円の割引に加え、セール用の割引クーポン(6月時点では20%OFF)も追加適用できるため、約21万5千円(税込・送料込)まで下がる。
それでも安くはないが、第12世代 Core の最新ノートPCとしては高いという程でもない。

以下、実機のレビューを掲載していきたい。

外観

デザインとモバイル性能

Latitude」は Dell の法人/ビジネス用途をターゲットとしたノートパソコンのブランドだ。
Dell のビジネスノートには「Vostro」もあるが、Latitude の方が高級モデルとなる。
「New Latitude」はその名の通り、Latitude の新型だ。

グレーの外観だが、大きな特徴はその触り心地。
マット加工に近い、柔らかな摩擦を感じる表面加工が施されており、持ちやすく、滑りにくく、手の跡も付きにくい。
多くのノートパソコンを触ってきたが、本機の触感と持ちやすさはトップクラスである。

デザインはシンプルで、地味だが嫌味のない外観だ。

New Latitude 7330 Ultralight 天板

ミニマルデザインな外観
DELLのロゴは凹んでいて引っかからない

New Latitude 7330 Ultralight 外観

見た目では伝わらないが感触が良い
角の丸みが大きめなのも特徴

本機には軽量高耐久のマグネシウム素材が用いられている。
金属的な硬さはないが強度に優れ、押せばたわむが、それが高い剛性を生んでいるという。
重量は最小で967g。 当方の実測では976gだった。

なお、同じ New Latitude 7330 でも Ultralight 以外のモデルは、カーボンファイバーやアルミニウム素材が使われている。
これらも軽量高耐久の素材だが、マグネシウムほど軽くはないので、それらを使ったモデルは 1.13~1.36kg の重量となる。

13インチの小型ノートで、横30.6cm、縦20cm。
A4サイズに近い大きさで、カバンなどにも入れやすい。
厚さは17cmで極薄というほどではないが、薄すぎると側面の端子が使いづらくなるため、ちょうど良い程度だろう。

New Latitude 7330 Ultralight A4とセミB5との大きさ比較

A4とセミB5ノートとの大きさ比較
縦幅はA4より少し短い

New Latitude 7330 Ultralight 重量の実測

970g台の軽さ。ACアダプタ+コード込みで量っても1270gと軽量

左右の両側面には最新の USB4/Thunderbolt4 の USB-C 端子が1つずつある。
40Gbps の高速データ通信が可能、映像も出力でき、充電もできる多機能端子だ。
さらに右側面には HDMI と、通常の USB(Gen1、速度5Gbps)が付いている。

ただし、有線LAN端子がないので、有線でネット接続したい場合はUSBのLANアダプタが必要になる。
また、SDカードリーダーも備わっていない。
さらに欲を言えば、左側面にも普通の USB 端子が欲しかったところか。

New Latitude 7330 Ultralight 右側面端子

右側面の端子。USB-C、USB、HDMI
USBは電源OFFでも給電が可能

New Latitude 7330 Ultralight 左側面

左側面。両方にUSB-Cがあるのは良い
充電もこれを使って行う

バッテリーの持続時間は、Dell は公表していない。
一般的な測定方法である「JEITA バッテリ動作時間測定法」が日本の基準であり、アメリカのメーカーである Dell は採用していないためだが、目安がないのも困る……

バッテリーについては「3セル 41Whr」と公表されており、41Whr は 41W で1時間動作できる量なので、常に 4W で動かすと10時間、8W なら5時間となる。
近年のノートパソコンの(低負荷時の)消費電力は 4W~10W ほど。ただし、使用状況によって変わる。
ともあれ、3セルは小型バッテリーであり、カタログには終日使用可能とあるが、それほど長い方ではないだろう。

ただ、Dell の独自機能「Express Charge」により、1時間で80%の充電が可能だ。
また「Dell Power Manager」というソフトで、バッテリーと充電についてかなり細かい設定を行える。

通信は Wi-Fi 6 に対応。Bluetooth もあるが、軽量の Ultralight モデルは LTE は未対応。
そして2つのネット回線(無線x2 か 無線+有線)に接続し、回線の安定と速度アップを行える Dell の新機能「Express Connect」に対応している。

Dell Power Manager

バッテリーマネージャは使用量の設定はもちろん、充電スケジュール管理も可能

Express Connect

出向先の回線が細くても、2つ繋げれば安定して通信できるかも

モニター / カメラ / サウンド

モニターは13.3インチで、解像度 1920x1080(フルHD)の非光沢液晶となっている。
sRGB カバー率 100% の高発色画面で、視野角も広く、側面から見ても画質の劣化は少ない。
外で使うことも想定しているためか、輝度(最大の明るさ)は高めの 400nt(標準は 300nt)。
くっきりしていて綺麗な画面という印象だ。

また、目が疲れにくいと言われるブルーライト軽減液晶になっており、第三者機関の認証も受けている。

New Latitude 7330 Ultralight モニター外観

LG社の高発色液晶。外枠も小さい

New Latitude 7330 Ultralight 180度開いたヒンジ

ヒンジは180度まで開ける。ミーティングやプロモーションで便利

フェイスカメラはHD画質(約92万画素)の標準的なもの。顔認証は備わっていない。
本機は指紋認証もないため、ビジネスモバイルノートでありながら、ログイン時のセキュリティ機能はない。
ここはちょっと、日本のビジネスノートとしてはどうかなと思うところだ。
(1kg以下のモデルでないなら指紋認証を付加することもできる)

ただ、AIによるノイズキャンセラー「Intelligent Audio」が備わっており、WEB会議時に雑音をカットできる。
また、前述した複数ネット接続機能 Express Connect は、WEB会議や動画のスムーズな視聴にも役立つようだ。

サウンドも良好だ。
Dell のパソコンには Waves MaxxAudio Pro と呼ばれるイコライザー(音質調整)ソフトが備わっており、サラウンド効果(周囲から音が聞こえるような効果)を感じる、質の良いサウンドを聴くことができた。

特に音声は明瞭な印象で、音楽を楽しむときだけでなく、オンライン会議でも相手の声をはっきり聞き取れるだろう。

New Latitude 7330 Ultralight カメラシャッター

カメラは盗撮防止のシャッター付き
マイクはその側に2つ備わっている

インテリジェントなオーディオとノイズキャンセラー

アメリカのビジネスノートはWEB会議のためサウンドも重視される

キーボード

13インチのノートパソコンであるため、テンキーは備わっていない。
しかしキーボードの広さ、大きさは十分で、幅が狭いキーも存在しない。

キーストローク(深さ)も薄型ノートとしては標準的で、強めの反発でテンポよく打つことができ、違和感なくタイピングすることができた。

また、タッチパッドの触り心地が非常に良い。
若干しっとりした感じの、少し抵抗を感じる触感で、にも関わらず指が良く滑り、操作性がとても良い。
小型のノートPCであるため縦幅は狭めだが、使っていて気持ちがいい。

また、パームレスト(キーボード手前の手のひらを置く場所)には強めの粒子加工が施されており、手を動かしやすく、そして手の跡がほとんど付かない。
この辺りの素材と表面加工については、Dell は本当に優れている。

New Latitude 7330 Ultralight キーボード

過不足のないキーボード。程度は不明だが、仕様詳細には防水の表記がある

New Latitude 7330 Ultralight タッチパッド

タッチパッドや表面加工の良さは、写真では伝わりませんが……

電源ボタンは本体の右上、すぐわかる場所にあり、しかも電源が入ると光る。
アメリカのノートパソコンには電源の位置がわかり辛いものもあるが、Dell のものは例外的に電源ボタンがわかりやすい。
また、本機はカバーを開けば、すぐ自動で電源が入るようになっている。

キーボードのバックライト(Backlit)はオプションになっていて+2420円で追加可能。
見ずにタイピングできる人だと不要なので、選択式になっているのは良い。

ただ、ファンクションキー(上部にある F1 や F2 など)が機能優先になっている。
単にファンクションキーを押しただけだと音量や明るさの調整となり、Fn キーと一緒に押すことで F1 や F2 の扱いとなる。

これは HP のノートパソコンでも同様だったので、アメリカでは一般的なようだが、日本だと F7 や F8 でカタカナ変換や半角変換を行うことがあるので、困る人もいるだろう。

BIOS で切り替えることができるが、ファンクションキーを優先したい人にとっては少し面倒なところだ。

※ファンクションキーの設定は、起動時にF2(Fnキーは不要)を連打してBIOSを表示する。
その後、左メニューから Keybord を選択し、Lock Mode のところにある「Lock Mode Secondary」を「Lock Mode Standard」に変更する。(Fn Lock Options のスイッチは ON のまま)
そして下部にある「APPLY CHANGES」のボタンを押し、右下の「EXIT」を押せば、以後はファンクションキー優先の状態となる。

New Latitude 7330 Ultralight BIOS Setup ファンクションキーの優先設定
※Dell の BIOS は独自のものになっており、ちょっとオシャレ。

パーツ性能

処理性能(CPU)

New Latitude 7330 Ultralight には「Core i5-1235U」の CPU が使われている。
2022年に登場したばかりの、第12世代 Core「Alder Lake」のノートパソコン用だ。
ただ、「U」の付いたものは低電力の CPU で、消費電力や発熱は少ないが、そのぶん性能は控えめになっている。

第12世代 Core は高性能なPコアと、高効率の(発熱や消費電力が低い)Eコアの複合構成だが、Core i5-1235U はPコアが2つ、Eコアが8つ、計10コアの組み合わせとなっている。つまりEコアが大半。
同時に作業できる数は12で、「10コア12スレッド」の CPU だ。

Core i5-1235U, CPU-Z

TDP(電力と発熱の目安)は15Wと、さすがに低い。
なお、上位 CPU の Core i7-1255U を搭載する New Latitude 7330 もあるが、そちらは Ultralight(1kg以下)ではない。
ちなみに Core i7-1255U も、Core i7 だがPコア2、Eコア8の構成である。

以下はベンチマーク(性能測定)の結果と、他のノートパソコン用CPUとの性能比較グラフだ。

Core i5-1235U, CINEBENCH R23, New Latitude 7330 Ultralight

本機の Core i5-1235U の測定結果

New Latitude 7330 Ultralight の Cinebench R23 測定中のCPU温度

測定中の CPU 温度。#0と#1がPコア

・マルチコア性能(CINEBENCH R23)

Core i7-11800H:10800

Core i7-1260P:8640

Core i5-11400H:8250

Core i7-1165G7:5800

Core i5-1235U:5000

Core i5-1135G7:3850

Core i7-1165G7:3600(15W)

Core i5-10210U:3100

Core i3-1115G4:2600

Celeron N4100:950

・シングルコア性能(CINEBENCH R23)

Core i7-1260P:1540

Core i7-11800H:1520

Core i7-1165G7:1500

Core i5-11400H:1480

Core i5-1135G7:1350

Core i5-1235U:1340

Core i7-1165G7:1300(15W)

Core i3-1115G4:1300

Core i5-10210U:1050

Celeron N4100:380

マルチコア性能(多くの作業を同時に行う速度。動画編集やOffice、Photoshop等にも影響)のスコアは約5000

低電力版(15W)の Core i5 であることを考えると優秀な数値で、第10世代の低電圧 CPU や、第11世代の Core i5、及び第11世代の Core i7 を 15W で動かしたときの 1.5 倍ほどの能力がある。
ただし、第11世代の Core i7(28W)である Core i7-1165G7 には及ばない。

シングルコア性能(作業1つあたりの速度。一般のソフトウェアやゲームなどに影響)は約1340と、第11世代の Core i5 と大差ない。
ノートパソコン用の第12世代 Core は上位モデル以外、シングルコアの性能は強化されていないようで、それは低電力版でも同じようだ。

私的には、Pコア(高性能コア)が2つしかなくて電力も15Wだと、もっと低い能力になるのではないかと思っていたが、杞憂だった。
着実に性能アップしており、「第12世代 Core だから」というインパクトには欠けるかもしれないが、低電力版であることを感じさせない性能を発揮してくれるだろう。

動作音は少なめで、負荷があると「シャー」というファンの音が聞こえるが、高負荷でも控えめな音量で、低負荷になるとほとんど聞こえなくなる。
オフィスなどで使っていても、ほとんど気にされることはないだろう。

グラフィック性能(GPU)

ビジネスモバイルである本機はグラフィック性能は重視されていないが……
一応、この点についても検証しておきたい。

ノートパソコン用の第12世代 Core には「Iris Xe グラフィックス」という、インテルご自慢の高性能な CPU 内蔵グラフィック機能が搭載されている。
第11世代 Core までは Iris Xe が備わっていないものも多かったが、第12世代は(下位モデルの Celeron や Pentium を除き)ほとんどの CPU に搭載されている。
低電力版でも例外ではない。

以下は 3D Mark(Time Spy)で調べた Core i5-1235U の内蔵グラフィック機能の性能だ。

New Latitude 7330 Ultralight, Core i5-1235U, Iris Xe, 3Dmark TimeSpy
※ゲームパフォーマンス予測の1080pは解像度1920x1080、1440pは2560x1440。
Ultra は最高画質設定であることを示す。

グラフィックスコアは約1000
第11世代の Core i5-1135G7(28W)のスコアは約1100だったので、やや及ばないが、低電力 CPU(15W)でありながら匹敵する能力だ。
第10世代の低電力 CPU である Core i5-1035G1 は約400だったので、これよりはかなり上。

これだけあれば動画やWeb会議の視聴、作業の補助としては十分だろう。

近年のゲームは、さすがに厳しい。
「Apex Legends」は(高画質だと)30FPS未満という判定。
「ファイナルファンタジー15」のベンチマークは何度も動きが引っかかり、動作困難の評価。
「モンスターハンターライズ」は起動して5分ほど動作が不安定で、それを過ぎれば中画質で20~35fpsで動くことは動くが、新しい土地に行くとしばらく動作が止まった。

FF15ベンチマーク, Core i5-1235U, 軽量画質, New Latitude 7330 Ultralight

FF15は軽量画質でも無理があった。

モンスターハンターライズ, 中画質

モンハンライズはメモリを増やして起動時に我慢すれば、なんとか……?

内蔵グラフィック機能はメインメモリの一部をビデオメモリとして借りるが、New Latitude 7330 Ultralight はメモリが8GBと少なめなので、十分な量を用意できないようだ。
本機の場合、動作が引っかかったり、少し止まったりするのはビデオメモリ(VRAM)不足が主要因と思われる。

とは言え、ビジネスモバイルでゲームをやろうという人は少ないだろう。
あくまで最新のゲームが厳しいという話で、古いものや動作の軽いものなら大半は動くだろうし、前述したようにビジネス用途においては不足はない。

ストレージとメモリ(記録装置)

本機のストレージ(データ記録装置)には「NVMe SSD」が使用されている。
近年のノートパソコンの主流となっている、小型で高速のSSDだ。

保存量は(Ultralight、1kg以下モデルの場合)256GBのみ。
少なめだが、13型のビジネスモバイルPCであることを考えると、標準的ではあるだろうか。

以下はベンチマーク(性能測定)ソフトで本機の NVMe SSD の速度を計測した結果だ。

New Latitude 7330 Ultralight, Crystal Disk Mark, default

標準設定での測定

New Latitude 7330 Ultralight, Crystal Disk Mark, NVMe SSD mode

NVMe SSD 設定の測定

使われていたのはキオクシア(東芝)の こちら の製品。
第3世代 PCIe の NVMe SSD で、最新の第4世代ではないが、昨今の標準モデルのひとつだ。

読み込み 2300MB/s、書き込み 1500MB/s で、第3世代としては標準的。
ランダムアクセス(3段目)も遅くはないが速くもない、といったところ。
ただ、東芝のストレージは信頼性や寿命といった、数値に現れにくい部分に定評がある。
たまたまだとは思うが、Dell のビジネスモデルに似合う SSD だ。

メモリは第12世代 Core から対応した新型ではなく、従来からある「DDR4-3200」が使われている。
省電力メモリが使われていないのは意外だが、DDR4-3200 は現在主流のメモリであり、能力的には問題はない。
Ultralight(1kg以下モデル)だと 8GB しかないが、ちゃんと2枚使用して処理を分散し、高速化を計るデュアルチャネルで動作していた。

総評

悪くはないのだが、苦戦しそうなモデルだな…… と言うのも本音だ。
ビジネスモバイルノートで1kgを切っており、しかも最新の第12世代 Core というのは魅力的だが、セールやWEB割引込みでも20万を越える価格で CPU が低電力型、メモリも8GBで顔/指紋認証なしというのは、他社の軽量モデルが出そろってくると辛そうな印象だ。
(ただ、メモリは増量できる。詳しくは後述)

個人的に本機の長所だと思うのは、天板の手触りの良さ、外装やパームレストに手の跡がぜんぜん付かないところ、タッチパッドの触感&使い心地といった物理的な部分なのだが、これらは数値で表すことができない、伝わり辛い点だ。
ユーザーの使用状況を AI が分析して動作を最適化する Dell Optimizer といった独自の機能も、評価は難しい。

だが、扱いやすいヒンジや電源、複数回線接続など、実用面を重視した高い機能性には Dell らしさが垣間見える。
実用性重視の小型軽量ビジネスノートを探しているなら、候補になる製品だろう。

Latitude 7330

Latitude 7330 ノートパソコン

※このページで取り上げたのは New Latitude 7330 Ultralight プレミアムモデル(1kg未満)です。

形式:13.3インチ ノートパソコン
CPU:Core i5-1235U(第12世代Core、15W)
グラフィックス:CPU内蔵(Iris Xe)
メモリ:8GB(DDR4-3200)
ストレージ:256GB NVMe SSD
モニター:解像度1920x1080、ブルーライト軽減
通信:Wi-Fi 6、Bluetooth 5
モバイル性能:967kg、小型バッテリー
その他:高速充電、USB4/Thunderbolt4 x2、AIによる動作の最適化とノイズキャンセラー
価格:税込353,966円(WEB割引+セールで210,425円
※セール割引分は実施セールによって変動します。

※詳細は dell の公式サイト をご覧下さい。
※本機は「ビジネス向け製品」です。
※仕様・価格は時期により変更の可能性があります。

Ultralight でないモデルは1kg以上ですが、メモリ16GB、SSD512GB、指紋認証やNFCリーダーを備えることも可能です。Core i7 モデルもあります。
P-1 と付いたものは即納モデルです。周辺機器等の追加はできませんが、早急な発送が可能です。
Build Your Own モデルはカスタマイズが可能で、CPUやSSDを選択可能、メモリもビデオカードの項目で選べます。

※Build Your Own モデルにしてビデオカードで 16GB DDR4 メモリー Laptop、ディスプレイでウルトラライト表記のものを選べば、1kgを少し越えるかもしれませんが Ultralight 仕様で 16GB メモリで購入可能です。ストレージは Ultralight only 表記のものを選んでください。割引はWEBなら(6月時点で)41%OFFクーポンを利用できるので通常の Ultralight と同等のものを受けられます。

執筆:2022年6月18日